広島の有名建築

広島の有名建築家3選!代表作品と建築の見どころ

広島には、日本を代表する建築家が設計した個性的な建築物が数多くあります。なかでも広島市環境局中工場、広島市現代美術館、広島市西消防署は、独創的なデザインと機能性を兼ね備えた現代建築として知られています。この記事では、広島に代表作品を残した3人の有名建築家について、経歴や設計思想、建築物の特徴、見学のポイントをご紹介します。

広島に作品がある有名建築家3選

広島には、谷口吉生、黒川紀章、山本理顕など、日本を代表する建築家が手がけた作品があります。それぞれの設計思想に注目すると、建物の外観だけでなく、空間の使い方や地域社会との関係も楽しめます。

谷口吉生(広島市環境局中工場)

谷口吉生(たにぐち よしお)は、洗練された空間構成や、光とガラスを活用した建築で知られる日本の建築家です。

1937年に東京で生まれ、ハーバード大学大学院で建築を学びました。ニューヨーク近代美術館(MoMA)の増改築や、東京国立博物館の法隆寺宝物館など、国内外で数多くの美術館を設計しています。

広島にある代表作品が、2004年に完成した広島市環境局中工場です。

広島市環境局中工場

中工場は、ごみ処理施設でありながら、美術館を思わせる洗練されたデザインが特徴です。建物の中央には「エコリアム」と呼ばれるガラス張りの通路が設けられ、内部の焼却設備を眺めながら歩くことができます。

通路の先には広島湾の景色が広がり、工場と都市、自然がつながるような空間が生み出されています。

また、周辺には緑地や芝生広場が整備され、環境施設を地域に開かれた場所として位置付けている点も見どころです。

所在地: 広島県広島市中区南吉島1-5-1

見学について: 建物外部とエコリアムは、年末年始を除き原則9時〜16時30分まで予約不要で見学できます。焼却設備などの内部見学は、人数や見学方法によって予約条件が異なります。

黒川紀章(広島市現代美術館)

黒川紀章(くろかわ きしょう)は、日本の戦後建築を代表する建築家で、建築と都市が変化しながら成長するという「メタボリズム」の思想でも知られています。

1934年に愛知県で生まれ、京都大学で建築を学びました。代表作品には、中銀カプセルタワービルや国立新美術館などがあります。

広島で黒川紀章が設計した建物のひとつが、比治山公園内にある広島市現代美術館です。

広島市現代美術館

1989年に開館した広島市現代美術館は、現代美術を専門とする日本初の公立美術館として知られています。

建物には自然石、タイル、アルミニウムなどの素材が用いられ、過去から未来へと続く時間の流れが表現されています。

また、周囲の豊かな緑に溶け込むように設計されており、建築と自然の調和を体感できるのも魅力です。

美術館は2023年にリニューアルオープンし、黒川紀章の設計思想を受け継ぎながら、利用しやすい施設へと整備されました。

所在地: 広島県広島市南区比治山公園1-1

見学について: 美術館として一般公開されています。展覧会の内容や開館時間、休館日は公式サイトで確認してください。

山本理顕(広島市西消防署)

山本理顕(やまもと りけん)は、建築を通じて人々の交流や地域社会とのつながりを生み出すことを重視する建築家です。

1945年に北京で生まれ、日本大学理工学部建築学科などで学びました。公共施設や集合住宅など幅広い建築を手がけ、2024年には建築界で世界的に権威のあるプリツカー建築賞を受賞しています。

広島市西区にある広島市西消防署は、山本理顕が設計を手がけ、2000年に完成した公共建築です。

広島市西消防署

一般的な消防署とは異なり、建物の外壁にガラスを多用した透明感のあるデザインが特徴です。

内部には大きな吹き抜け空間があり、消防署の活動を外からも感じられるように工夫されています。

建物には展示室や見学テラスも設けられており、地域住民が消防の仕事について学べる場所となっています。

消防署という公共施設を地域に開き、人々との距離を縮める設計思想が表れた建築物です。

所在地: 広島県広島市西区都町43-10

見学について: 平日は原則8時30分〜17時15分まで、4階の展示室と見学テラスを予約なしで見学できます。見学前には1階警備室での受付が必要です。

広島の現代建築を楽しむポイント

広島の現代建築を楽しむなら、建物のデザインだけでなく、設計された目的や地域との関係にも注目してみましょう。

例えば、谷口吉生が設計した中工場は、ごみ処理施設に対する従来のイメージを変える開放的な建築です。

一方、黒川紀章の広島市現代美術館では、素材の使い分けや自然との調和によって、独自の建築思想が表現されています。

山本理顕の広島市西消防署は、消防署の活動を地域住民に見せることで、公共施設と社会の関係を再考した建物です。

いずれも広島市内に位置しているため、建築巡りの目的地として訪れることができます。ただし、施設ごとに見学できる場所や時間が異なるため、事前の確認が必要です。

まとめ

広島には、谷口吉生、黒川紀章、山本理顕など、日本を代表する建築家が設計した魅力的な建物があります。

広島市環境局中工場、広島市現代美術館、広島市西消防署は、いずれも公共施設でありながら、独自の建築思想やデザインが表現された作品です。

広島を訪れる際は、観光名所だけでなく、建築家のこだわりが詰まった現代建築にも注目してみてください。